新型フィット試乗。プラットフォームを刷新しなくとも好印象の仕上がり
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:本田技研工業株式会社 139
ただ新型フィットを走らせる心地よさの最大の理由は動力性能の進化ではなく、過ごしやすさ、具体的には視界のよさと乗り心地のよさだと思う。運転席に座ると、他のコンパクトカーよりも明らかにパノラミックな視界を得られる。ワイドスクリーンの劇場にいるかのよう。
Aピラーを前後に2分割したことで、手前側の太いピラーがぐっと乗員側に迫ってきており、その分視界が開けている。前方のピラーは見えるものの細いので存在感がない。加えてダッシュボードを可能な限り低く下げ、さらにステアリングホイール奥のメーターバイザーをなくすなど水平なデザインとしたため、視界のすっきり感が増した。
仕上げにワイパーも乗員から見えない位置に隠した。大げさに言うと新しい乗り物に乗っているかのような印象があり、この視界だけですぐに新型フィットが気に入った。同じAピラー2分割の手法を用いた先代のシトロエンC4ピカソを思い出す。
視界の下に広がるインパネデザインも素晴らしい。2本スポークのステアリングホイールはホンダの過去のベーシックカーを思い出させる。全体としてシンプルなのだが、あるべき位置に各スイッチを配置し、使い勝手を左右する小物入れやドリンクホルダーも省略していない。アートじゃなくちゃんとプロダクトデザインになっている。
リアシートからの視界までよいのはなぜかと不思議に思ってエンジニアに尋ねると、フロントシートのショルダー部分のうち、身体を支えるのに不要な部分を大胆に削ぎ落とした結果だという。ホンダらしさというのは見る人の数だけあってよいのだが、個人的にはニュルで速いナントカタイプRよりもこういう工夫こそが本来のホンダらしさだと思う。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?